男性育休を取ろうという声が少しずつ広がり始めた2010年代の終わりごろ。
次男の誕生を機に、私は1年間の育休を取得しました。当時の職場では男性育休の前例はなく、「本当に取っていいのだろうか」と不安だったのを覚えています。
あれから10年近く。
子どもたちは大きくなり、今だからこそ見えてきたことがあります。
当時書いた記事もありますが、今読み返すと恥ずかしいくらい若い文章です(笑)。それでも、その時の気持ちが残っているので、この記事では当時と今を比べながら振り返ってみます。
稚拙な文章、ちょっと恥ずかしいのですが…。
▶当時の記事はこちら。
なぜ1年間育休を取ったのか
典型的な核家族の上に、自分たちの親からの援助を受けられない環境にあった我が家。だれにも頼れない中、子どもの世話は自分たちで支えるしかありませんでした。
時短労働などで働きながらという選択肢もありましたが、一番不安なのは家庭に残る妻です。まだ3歳に満たない長男もおりましたので、選択肢はありませんでした。
つわりに苦しみながらも耐えている妻を家に残し、仕事から早く帰って、長男を連れて外遊びに連れ出す日々でした。
実際に1年間過ごして良かったこと
子どもたちの成長の様子を、より近くで見られた
乳児、幼児の成長は本当に早い。小学生になった子どもたちを見ていると、今もうしみじみと思います。あんな頃もあったな、と今その立場に立つと少し寂しい思いです。舌ったらずなしゃべり方で「ぱぱー」と呼ばれることは、今はもうありません。そのかわり、力強く抱っこにきてくれます。
妻の負担を減らせた
3時間に一度の授乳に、その隙間で睡眠をとる生活の妻。家のことや長男の相手は、なるべく自分が見るべきことです。仕事が休みになって、どうしても自分の時間を持ちたい自分もありましたが、夜泣き(長男次男とも…)への対応は、やはり一人では不可能です。
長男と関係を深めた
育休に入る期間の前から、3歳手前の長男とお出かけしていました。分娩室にも、500系のおもちゃを握りしめた長男と一緒にはいりました。そのおかげか、今でもパパっこです。付き合ってくれた長男にも感謝。
大変だったこと
収入面
労働がなくなるので、頼りになるのは育休の給付金のみ。サラリーマンの、安定した収入はたいへんありがたいことに気づくことができました。いつ入金されるか見えにくい状況では、貯金は多いに越したことはないでしょう。
社会とのつながり
妻と子どもたちの4人ですごします。子どもが小さいので、外食もしません。今思えば、買い物かたまのお出かけくらいしか外とのつながりは無かったかもしれません。そんなに外で遊びたいとか飲みたいとか思わないタイプなので、あんまり覚えてません。自分はそこまで苦にならなかったのですが、遊びたい人はしんどいかも?
毎日子どもと向き合う大変さ
子どもは待ってくれません。二人もいれば、尚更です。
発達に合わせて、また子どもに合わせてできること/できないことがあります。長男の成長も進んでいます。2人ともかわいいのですが、時にはしんどいこともあります。これはもう、仕方ないことです。
復職してから感じたこと
仕事のありがたさ
収入面、社会的な立場も含め、適度に必要なものだと感じました。過度になると負担になってしまいますが、社会とのつながりや、時には一人の時間など。外の世界と関わることで、また家庭に帰った時に子どもたちに迎えられるありがたさを実感することができます。
また、時間になったら慌てて帰らないといけない先輩社員の立場も知ることができますね。
家事への考え方
仕事から帰って家事まで…と思ってしまうこともあります。でも、ずっと家庭で見てくれている妻には、その境目がありません。互いを尊重して、負担感を平等に。そこが一番難しいところかもしれません。
子育てへの関わり
子育てというのも憚られるのですが…。
子どもと関わることで、自分も人として成長させてもらえます。体は大人になって一人前になったつもりでも、足らない部分はいくらでもあるものです。子どもと触れ合うことで、親から自分に刷り込まれてきた癖や自分本位な考え方が嫌でも目につきます。子どもが自分を大人にさせてくれるんだなって、今になって感じます。もちろん、終わりはありません。
育休を経験していたから分かったこと
育休を取ったからこそ、仕事をしている親も、家で子どもを見ている親も、どちらの大変さも分かるようになりました。 どちらも尊重されるべきで、優劣が付くものではありません。
育休を取らなかった人生は想像できない
子どもと関わることが当たり前になります。「任せた!」なスタンスの人もいるのでしょうが、少なくとも家事や風呂の世話など、当然にできることがあるのはあの時の経験からくるものなのでしょう。
いつの間にか、子どもは大きくなりました。
もちろん、育休を取得していたころはつらいこともありました。
あの瞬間はほんの一瞬で、その子どもが小さなころに関わることができるありがたさ。こればっかりは、未来にならないとわかりません。その立場にならないと、実感することはありません。自分にも、子離れのタイミングがそのうち来ます。寂しいですね。
数年経った今だから思うこと
あの一年は人生の中でも特別な時間だったと言えます。
2人で夜泣きを協力して乗り越えたこと、長男と一蓮托生だったこと、妻とケンカもしたこと。自分にとっては懐かしい思い出です。ただ、もうちょっと頑張れたらよかったな、と思うところもあります。まだまだ未熟な自分も自覚します。
男性育休を迷っている方へ
全員が1年間取るべきとは言いません。でも、もし取得できる環境なら、前向きに検討してみてください。家族と話して、協力を取り付けられそうな人や先輩の話を聞いてみてください。良かったことや失敗したことを聞くことができます。
多くの時間を関わったからこそ、自分には今があるのだと言い切ることができます。
もし取得できる環境なら、家族と一度ゆっくり話し合ってみてください。
あの一年は、私にとって人生の中でも特別な時間でした。



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