こちらの記事に、アクセスが増えています。
世の流れが男性育休の話題に向き始めたこと、コロナが蔓延したことも加わってか関心がむいているのでしょうか?
男 育休 後悔 とりたいけど不安?
はじめに紹介した記事、私が育休後に感じた後悔を集めたものになっています。
「100%取得します!」って人には今後の参考にしてもらえると思いますが、たぶん「ほんとに取得しても大丈夫なのか?」という不安からのアクセスがほとんどしょうね。
という訳で…
育休を躊躇いなくとった私が、想像も膨らませながら不安を解消していきたいと思います。
結論:自己責任で、とりたきゃ取れ!
「仕事とわたし、どっちが大事なの!?」
彼女か!と思ったあなた。その通り。
「家族と仕事、どっちが大事なの!?」にそのまま変換されるわけですから。
でも考えてみてください。相手は彼女ではなく妻であり、家族です。離婚でもしない限り、今後天命を全うするまで一緒にいる相手なわけです。重みが違うと思いません?
とはいえ…
もちろん、仕事も大事です。サラリーマンは仕事に出れば給金を得られるし育休期間中は手取りも下がります。当事者の環境によって、何が大事かは変わってくると思います。
・父母の助けを得られるか?
・生活面に問題はないか?
・金銭的に問題はないか?
最低限はこのくらいでしょうか。程度にもよるでしょう。
子どもができる=生きる意味が変わるということ
2人家族から3人家族に変わる時には、それはそれは大きな変化が起こります。
0歳の子どもが自立するまでの責任を負うわけです。我が子の行く先は自分たちにかかっている、という重責。ほんと、責任重大ですよね。自分の親への感謝にも気が付くってもんです。
私は、「自分がいま就労不能になったら生活困るだろうな」なんて考えるようになりました。独り身のときなんて、そんなこと考えもしなかったことです。
子どものための人生が始まるといっても過言ではないような。
自分のための人生が終わります。価値観にもよるとは思いますが、優先順位が大きく変わるという認識で良いと思います。子どもにとっての父親(母親)は自分しかいないわけですからね。
3人→4人の変化はそこまで大きくないんですがね。金銭的な負担や拘束時間こそ増えますが、面倒を見るという一点では大きな変化はありません。個人的には、新生児から大きくなっていく喜びを体験できる、素晴らしい機会だと思っています。
育休をとりたいけど不安がある人に向けて
仕事を休むことに不安や抵抗がありますか?育休を取った結果、不利益を被るのではないか。育休を取ると、金銭的にも大変なのではないか。思えば悩みは尽きません。
どんな不安?
男性が抱える不安って、おそらくこんな感じでしょうか。
・同僚にどう思われるか?
・上司からの評価が下がるんじゃないか?
・この事業、自分がいなきゃ進まないんじゃないか?
・自分の周りも育休なんか取ってないし…。
・子育て、正直めんどくさいなぁ。
・家事とかあんまりしたくないし、休業だしゆっくり休みたいな。
家のことをしたくない自分を想像して想像してみましたが、こうやってみると自分のことしか考えてないなぁと思ってしまいました。もちろん、これも抱える不安としては事実です。男なんて給料だけが存在意義ですし。報酬の多さで優劣が決まるのは、原始時代から変わらない不文律でありましょう。
わたし(あなた)の代わりはいくらでもいます。
責任感が強いんですね。
総理大臣でさえ回転ドアで賄える時代ですから、一介の一社員が居ようが居るまいが、不足分はどこかから賄われていきます。社会は自ずから回っていくんですね。
出世できなくなる?
あなた次第です。育休取ったから出世できないのなら、それが評価じゃないでしょうか?有能な人なら、何しようが勝手に出世してくだろうし。
出世してない身でいうのも憚られますが、出世して仕事が増えて帰る時間が遅くなるのもなんだか本末転倒なような…?…と、完全に僻みですね。
どう思われる?
会社の風土によるでしょう。
独身男性が多いとか、直上の管理職が子育てなんかしないぜ!なタイプだとしんどい思いをさせられるかもしれません。
早めに理解の得られそうな上司と話し合い、協力者を作っておくと良いかもしれません。
私の勤めているところは、女性管理職や子育てが落ち着いた層が在職しています。おかげで、子育てに対する理解は良い方だと思います。
会社としてはどう思う?想像してみる
事実として、こう思われるでしょう。
子どものための行動をとりやすい=子どもが熱を出したとかで穴をあけられるリスクが上がる。
勤務上の配慮が必要になるかもしれない。
経営者じゃないので思いつきません。が、リスクの一つにはなり得るでしょう。ライフイベントが起こるごとに離職率が下がるなんて要因もありますし、どっちが良いんでしょうね。
新生児の世話ってどんな感じ?
私から伝えられる事は、そう多くありません。
いくら言葉を尽くしても、夜泣きする赤ちゃんの世話するしんどさは表現できません。
・寝かしつけたと思って布団に移動させたらまた泣いた。
・自分が寝て間もない時に起こされ、イライラしながら世話する。
・3時間おきにミルクを作る、与える、哺乳瓶を洗ってミルトンに入れる。(眠たくて後回しでしたが)
・家にいる限り、泣き声からは逃げられない。ノイローゼになる可能性。
・奥さんの睡眠時間を確保するために、子どもの面倒を見る。もれなく寝不足が待っています。
・夜泣きが酷くて、2時間ほどドライブする。
・1日8回以上、おむつを交換する。
・赤ちゃんのうんちが漏れて服が汚れたら、着替えさせて手洗いして洗濯機をまわす。
…男目線ですが、思い出したらキリがありません。母乳育児であれば哺乳瓶の世話は省かれますが、その分奥さんの負担が増えることでしょう。あげて終わってすぐに寝ることはできないでしょう。私はすぐに寝付いちゃうんですけど、こればっかりは人によるとしか。
いまでは懐かしいなぁなんて思う余裕さえありますが、ストレスに苛まれキリキリした状態では、正常な判断をするのも難しくなってきます。
ちょっと嫌だな、と思ったあなたへ
「そんなしんどい思いしたくないわ」と思ったあなた。ばあば召喚でもベビーシッターでも宅食でも頼みましょう。あなたにできない分は、お金をかければある程度は賄うことができると思います。お金じゃ家族の信頼には替えられませんが、少なくとも睡眠時間以外の時間は得られるでしょう。育休中は金銭的にしんどい、というのは事実ですからね。
奥さんには、育児任せた!って言える立場がありますか?
たぶん、誰も想像すらしないでしょう。逃げ場なんか初めからなくて、ホントに独りで覚悟を決めて立ち向かおうとしています。考えたことあります?私も妻から直接聞くまで気づけませんでした。
男と違って、育休とろうかどうしようかなぁあんて選択肢すら存在しないんです。男のプライド、仕事に対する姿勢、たくさんあります。取るにしても取らないにしても、相応の対応ができるか奥さんと相談しておいてください。きっと不安抱えてますよ?
奥さんはその時、どんな状況ですか?
たぶん、出産で身体が痛い、辛い、つわりで半年前から寝不足なのに立ち向かうしかない状況です。出産したら終わりではなく、ここからが本番みたいなもの。子育てが楽になった実感がするのは3-4歳くらいじゃなかろうかと思います。
おめでとう!
晴れて親1年生ですね!
おわりに
育休を取得するリスクは、当然あります。今後の仕事に影響するかもしれないし、67→50だし。家にいたら逃げ場もないですからね。とはいえ、自分より逃げられない存在がいる、ということは覚えていてもらいたいものです。
ただ、同時に育休を取得しないリスクが存在するということも頭の片隅に置いておいて欲しいと思います。問答無用で夫婦の関係性がかわります。夫と妻から父と母に変わります。この有事にどうしてきたかが、家族生活の今後を左右する可能性を秘めています。
産後の時期が離婚に影響を与えるようです。
もし仕事しながら家事して夜泣きの面倒を見られるのであれば、育休は必要ないかもしれません。子どもの気質にもよりますが、もしかしたら泣かない子かもしれません。うちの子はすぐ泣くタイプだったので、長男の時は1歳くらいまでは夜泣きがあったように思います。…が、先のことなんてわかりませんからね。睡眠不足で仕事に行くのも、しんどい妻を置いていくのも、辛かったのを覚えています。
家族と仕事を並べて、どちらを優先するか。悔いのない選択をしてもらえると嬉しいです。
長文乱文ですが、お付き合いいただきありがとうございました。
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