我が家で試した、吐きつわりに効果のあった食べもの4種+α

「つわりで死んだ人はいない」。お医者に言われました。

こんにちは。
進行形でつわりのひと（またはその家族）ですか？本人も見てるほうも辛いですよね。生命を身に宿す大仕事、そのしんどさと戦い続けることはとても凄いことだと思います。

さて。
一言でつわりといえど、症状の出方は千差万別。同じ女性の間でも、経験した程度によってその認識は大きく違っていることでしょう。代表的なものは、以下の通り。

妻は、いわゆる重症妊娠悪阻でした。一日に何度も嘔吐を繰り返し、酷いときには2-3回に1回は胆汁が出てくる状態でした。布団から起き上がることもできず、匂いも嘔吐の原因となってしまいます。泣きながら「吐くものがない」と訴えていました。

このページでは、嘔吐を繰り返して食べるのが辛い！そんなしんどい人に向けたページです。兄弟二人分のつわりに苦しんだ妻と奮闘した記録になります。男目線で記しておりますので、人によっては「そんなもんじゃないよ！」と思うところがあるかもしれません。

我が家で試したものを並べていきますので、まだ試していない物があれば検討してみてください。

つわり中のおすすめ食べもの

我が家で試した、少しでも効果のあったものを紹介します。実際に我が家で食べられたものや、吐き気の軽減に効果があったものです。まだ試しているものがなければ、試してみてください。

くだもの

体に水分とアルカリを補給することで、吐き気の緩和をはかります。旬の果物と輸入の安定した流通品、食べやすいものを選びましょうね。

酸味がない（少ない）ものを中心に、スーパーで探してみましょう。

ゴールデンキウイ

キウイには葉酸が含まれるのは高ポイント！1個100円くらいで買えて、スーパーにはだいたい置いてあるところがいいですよね。ゴールデンキウイは酸味が少なく（重要）、ふたつに割るだけでスプーンで食べることができるのでおススメです（二つにカットして、皿にのせてラップをしておきました）。

梨とリンゴ

当時、ちょうど旬のものでした。水分が多く、品種を選べば食味が変わります。上の子と一緒に食べられて良かったです。

バナナ

基本的にスーパーから無くなることはありません。袋のままラフに置いておけるのも良いところ。ちなみに、バナナの両端は残留農薬を心配して食べなかったそう（ソースはありません汗）。

妻によると…

さかな

肉より魚がよかったように思います。といっても、たくさん食べられる訳でもないのですが。時期によって油っぽさなど食味が違います。普段なら塩鯖なんかおいしいんですけど、時期によっては油がきついんですよね。赤魚やカラスカレイの煮つけとか、食べられるならホッケの干したやつなんかが準備しやすいのでは。

アルカリイオン水

白熊の絵がついてるやつ。水道水が飲めなかったので、アルカリイオン水のペットボトルを常備しています。メーカーによっては天然水みたいなやつでも飲めたりするので、いろいろ味見をするのが良さそう。硬度の高いミネラルウォーターは避けていました。コストと相談して選んでくださいね。

こちらの記事で、アルカリイオン水について少し触れています。関心があればどうぞ。

昔すきだったもの

漠然としていますが…。「昔おばあちゃんが買ってくれたなぁ」と思うようなものや、幼いころに好んでいたものです。我が家の例だと、ネクター（桃）とデカビタ、オロナミンCでした。店が閉まる時間になってから「ネクターが飲みたい」と言われ、車で近所の自販機を探しました。家にいても気持ち悪いから、「車に乗っても同じ」だったそう。引きこもっているよりも、多少は気分転換も望めます。排気ガスのにおいがあるので、乗り込んでからエンジンかけましょうね。
ちなみに、デカビタとかは吐いてもそのままだったそうでマシだったという良評価。とはいえカフェインが入っているので注意。1本を1日かけて飲んでいたようです。

その他、登場回数の多かったもの

ホットケーキ

混ぜて焼くだけ。普段は森永。たまたま家にあった違うメーカーのを出したら、怪訝な顔して「これなに？」指摘されました。あの時は悪いことをしました。
嘔吐したときには、ホットケーキのままなのでマシなんだとか。バターはなしで。コロナ禍でミックス粉が少々値上がりしましたね（2020年）。

サンドイッチ

単に妻が妊娠前から好んでいるものです。レタスとかトマトが詰まったものを選びますが、いろいろ詰まったものもあわせて買うとよさそうでした。その時々の調子に合わせて食べたいものを選ぶことができます。照り焼きとか食べたかったけど、吐いたことがあるから食べなかったと（本人談）。困ったときにはありがたい存在です。

メーカーによって味が違います。スーパーのお惣菜売り場にあるものより、店内のパン屋さんで扱っているものの方がおいしい。しかし値が張ります。コンビニも店によって違うので、いろいろ試してみましょう。フルーツサンドは出番なかったです。クリームを取ったら食べられるかもしれません。

食パン

口の中の多量の唾液を吸い取ってくれるから、よだれを吐き出す必要がなく楽だったそう。同じ理屈なら、赤ちゃんせんべいも良さそうですね。添加物の心配もなく、吸水性抜群です。枕元に置きっぱなしにできるのも高ポイント。

気になる人は、米粉入りのパンを調達できるといいですね。できたら、家で旦那さんに焼いてもらいましょう。

アメリカンドッグ(の皮)

もともと好きなものな上、食べられたのは妊娠後期からでした。油っぽいので、たくさんは食べられないと思います。マスタードとかはお好みで。

コンビニ各種を食べ比べた結果、うちでは青いお店のがベストでした（残った内側の話、店によっては出がらしのような味に感じられました）。

豆乳ヨーグルト

豆乳がよかったような？あまり記憶にありませんが、乳製品よりよかったみたいです。うちの近所では何種類か選べました。大豆イソフラボンには女性ホルモンに作用するんですかね、関係するのかもよくわかりませんが。とはいえ食べられたものでした。

ポカリ、イオンウォーター

水分とミネラルに。薄めれば飲めたり、また飲めないタイミングもあります。とりあえず常備しておきましょう。粉のやつは配分とか管理（ベタつき）が難しいんで、500mlのをいくつも揃えました。空いた後は、よだれ対策に使えます。2lとかだと経済的ですが手軽さがなく、一人で飲むのに難儀するでしょうね。そこに問題がなければよいと思います。

ペットボトルの水

食べ物というかは置いておいて。うちの需要にあったのは、ブルボンの水でした。かわいい柄がついた上に味も好み、飲んだ後はよだれつわりにも有用でした。

無理してまで食べる必要はありません

「つわりのときは、好きなものでいいからなるべく食べましょう！」
…と、たいていのものには書いてあります。食べたほうがいいことは百も承知ですが、それでも食べるのが辛いわけですよね。「食べなきゃいけないのに気持ち悪くて食べたくない、でも食べなきゃ」というジレンマを抱えています（本人談）。
水分さえ取れていれば、あまり長期間でなければあまり問題にはなりません。ですが、やはり食べなければ心配も増えることでしょう。

これが良くなかった！

化学調味料
顆粒だしの素っぽいやつとか。味を整えるために少し入れためんつゆまで看破されました。以降、我が家では昆布を常備しています。初めのうちは物足りなく感じるのですが、今ではむしろ化学調味料に違和感を感じるようになりました。ファミレスのお子さまうどんとか、作り物の味に感じられます。

水道水
飲むのはもちろん、お風呂に入ったときの「むわっ！」としたのもきつかったそうな。でも洗髪しないと頭が臭いし枕カバーににおいがつくし…と悪循環。枕カバーはローテーションすれば問題ないのですが、室内の風向きによっては自分の匂いを感じるわけですよね。ちなみに、鍋料理のように沸かすものであれば、水道水可でした。

白砂糖
体を冷やします。白と赤のパッケージのやつとか。きび糖（黒糖）とか甜菜糖に変えましょう。「黒糖が食べたい」と言い出したことがありました。

精製塩
藻塩に変えました。多少塩気は減るものの、うまみが加わります。3種類程度しか試していませんが、値段によって味が変わる印象。今では値段を抑えましたが、恐らく戻すことはありません。

穴子
スーパーで売ってる、タレのついたやつ。滋養のために買ってみたものの、胃の中に居座り続けたそう（10時間くらい？）。吐いて外に出たらようやくおさまったとは言うものの、今後食べることはないでしょう。ごめんねアナゴくん。

ごはん
炊けるにおいがだめ、というのは定番でしょうか。我が家の場合は食べられはしたものの、吐いたときに喉につぶ感がして気持ち悪かったようです。おかゆなら消化も良く大丈夫でした。梅干をのせると、さらにおいしく頂くことができます。梅干には解毒作用がありますよね、そのうえアルカリ食品なのでなお良しです。

味噌汁
吐く時にくさかったとのことでこちらに。無理はいけません。

困ったときはアルカリ食品を探してみて

理屈はよくわかりません。困って調べていた時に、「日本人は古来より採取文化であったが、肉食を始めたことで身体が酸性に傾いている」旨の文言を見かけました。それ自体に信憑性があるのかも正直わからないのですが、試してみたところそれなりの効果があった、というものです。
基本的には和食を意識して食事をとるのがいいようですね。バランスがよく野菜も多い。塩分は多いようなので注意を。肉食を中心にすると便もくさくなるし、匂いつわりがあればトイレで追加ダメージになります（よね？）。食材を選ぶときの指標になります。品目を知りたい方は「アルカリ食品」でググってみてください。

とはいえ、最後に行き着く結論は「食べられる物を探す」ということになってしまいます。普段行かないスーパーに行ってみると、意外な発見ができるかもしれません。お高めのスーパーであれば当然値は張りますが、同時に質も上がります。たぶん。つわりに限りません。食べたものが血となり肉となります。これを機に、食事について考え直せるといいですね。
我が家では、化学調味料を抑えると自然と食事が変わっていきました。ジャンクフードは、時々で十分。食べたいと思う機会も減りました。カップ麺も、たまに食べるからおいしいのです。

おわりに

せっかく買ってきても、食べられないことがあります。「せっかく」と言ってしまうのが既によくないのですが、“いろいろ悩んで選んだつもり”の私はそう思ってしまいました。買ってきても食べてもらえないことにストレスを感じてしまい…。ストレスを感じるとギスギスしやすくなるのでまずは落ち着いて。しんどい人にあたっても、辛い思いをさせるだけ。食べてもらえなければ自分で食べれば良いのです。期待は一旦置いておいて、いろいろなものを試すチャンスだと思ってやり過ごしましょう。

水分も取れないような状態の人は、病院で点滴してもらいましょうね。妻の話だと、一時ではあるものの随分と良くなるそうですよ。

嘔吐したときにマシだったものも、いくつかまとめています。本ページの趣旨とはそれていますが…こちらも参考にしてみてください。

蛇足

我が家では考えました。なぜつわりには個人差があるのか。なぜ「つわりでも仕事は続けられる人」がいて、「自分は吐き続けなければならない」のか。結局わかりませんでした。神経質な性格なのか？あの人はなにも考えていなさそう（失礼）だから何もないのかとか。割と本気で考えました。追い詰められていくと、そんな思考になってくんですよね。…長くなりました。本題に参りましょう。

まずはおなじみのWikipediaを見てみます。

つわりの症状は多彩で個人差が大きいため、一般的なつわりの症状を記す。
吐き気、嘔吐、唾液の増加、全身倦怠感、頭痛、眠気など。
匂いに敏感になる（米飯の香りやたばこの残り臭など）。
食べ物の好き嫌いが変化し、食欲が減退、または増進する。
※早朝空腹時に強く出る傾向があると考えられている。このことから英語ではMorning sicknessと言う。

引用元：Wikipedia

つづいては、妊娠悪阻を。

妊娠悪阻（にんしんおそ）は、 妊娠によって起こる激しい吐き気や嘔吐によって体重が減ったり、脱水症状になることである。症状は一日に何度も嘔吐やめまいがあり、つわりよりさらに酷い症状である。 多くの症状は妊娠20週以降から良くなるが妊娠中ずっと続く場合もある。 妊娠悪阻の確かな原因は明らかではない。リスク要因としては最初の妊娠、複数の妊娠、肥満、前の妊娠または家系に妊娠悪阻の経験がある、妊娠性絨毛性疾患、摂食障害の経験があることがあげられる。通常は兆候や症状をみて診断される。定義としては、一日に3度以上の嘔吐があり体重の５％または3キロ体重が減ると共に尿からケトン体が検出される場合、妊娠悪阻と診断される。同じ症状でも原因が尿路感染症や甲状腺の高レベルの場合もある。

引用元：Wikipedia

概要を調べてみました。小見出し1くらいに置いとくつもりだったんですが、文字ばっかり見に来た人は少ないと思うので…。ここまで目を通した方は、とにかく気を紛らわせる必要があるという方でしょうか。ここまでお付き合い頂きましてありがとうございます。うちの妻も、布団の中でひたすらつわりについてネットサーフィンしていたそうです。画面を見てるとしんどいけど、同じように辛い思いをしてきた人がいることがわかると勇気を貰えたそうです。頑張ってくれて本当に感謝です。

…結局よくわからない、ということがわかったわけです。我が家での結論は、「防衛反応のセンサーが強く反応している」というものでした。外に出ると母体に危険があるから気持ち悪くしておけば不用意に動かずに守られると。匂いに反応するのも、危険に近づかないため。そう考えると、少しマシに見えませんか？お腹の子どもに優しいってことですね。
とはいえ、原因がわからない以上は対症療法しかないと考えています。吐き気止めの点滴に行くにも限度があります。入院するにも、手間や費用がけっこうかかりますよね。本ページが時間つぶしの1つでもお役に立てることを願っています。自分の体調も含めて、情報は家族で共有しましょうね。