はじめに
妻が去年の3月末に2人目を出産しました。そこから1年、育休を取得しています。10か月が過ぎてしまった今、育休を取ろうと考えている男性とその奥様の参考になればと思い記事を作ります。
仕事や家庭によって、状況は三者三様だと思います。参考程度にお付き合いください。あ、男目線で書いています。自立度とかで変わることはたくさんあります。何をそんな!と思われることもあるかもしれませんが、考え方の違いがあるんだということを認識してもらえれば。もちろん、改めるべき箇所であります。
結論から書きますと…夫の立場から取得してよかったと思いますし、妻からも「いてくれてよかった」と言ってくれました。振り返ってみて、いくつかポイントを挙げていきます。
ここがよかった!
- ふたりそろっているタイミングで、陣痛が来たときに臨むことができる。
- 子どもの出産から、成長していく姿に立ち会うことができた。
- 家族で過ごす時間の大切さを実感できた。
- 家族が増えることの喜びと大変さ、妻の偉大さ有難さを知ることができた。
- 夜泣きにふたりで立ち向かえる!
ぽっと思いつくのはこんな感じでしょうか。詳しく見ていきます。
ふたりそろっているタイミングで、陣痛に臨むことができる。
育休を取る予定であれば、おそらく出産予定日よりもより前から休みを取っていますよね。
私の場合、長男の出産のときは予定日の12日前くらいから休みを取っていました。あさってから休み、というタイミングで陣痛が来たと妻から連絡が来たので大慌てでした(本当は2週間前から休みたかったのですが、なにせ有休を悪阻での通院で有休を使っていたので…)。予定日はあくまで予定なんだな、と思ったときでした…。
次男の陣痛がきたときは、休み期間に入ったあとでした。
出産日の数週前から前駆陣痛が続いていた中での「来たかも!」だったので、ドキドキでした。仕事中に連絡をもらって慌てるよりも、身近で見ている方が気構えができて良いですよね。
連絡がきたから早上がりします、って奥さんがひとりぼっちですよね。出産に臨む奥さんの不安感、考えたことありますか?
男のみなさん、他人事みたいに考えてちゃダメだよ!
早めの休みはこんなことにも
早めに休み期間にはいっておけば、入院準備ができます。初産のときなんか特に、夫婦そろって準備していれば気構えができそうですね。鞄に何を入れておこうか、とか打合せしておいた方が良いと思います。着替えを洗濯して詰めなおして届けて…それ、あなたの役目ですよ?間違っても「おかあさんがやってくれるから」とか言ってちゃいけません。会社と奥さんと、長く付き合っていくのはどちらでしょうね?
今からそれじゃ、子育てしませんと言っているようなものですよ?
事前に段取りをしておきましょう
車で渋滞してたらこっちの道に逃げようか、なんてことがひとつ。なにをもっていくのか、だれに連絡を取るのか…。あなたがしなければならないことはいくつかあります。事前に準備を一緒にしておけば、入院中の着替えの交換まで焦らなくてよいですね。
妊娠中の通院には同行していますか?いまはどのくらいの間隔で通院しているか把握していますか?産婦人科までの道筋から駐車場、診察券を入れる場所から建物ののおおまかな間取り(自販機の場所とか)まで、きちんと把握していれば不安はいくぶん減ることでしょう。
そういえば、へその緒は切りますか?(切りましたか?)私は長男も次男も切りましたが、次男のときには看護師さんにうっかり切られそうになりました。(「あれ、旦那さん切るんでしたっけ?」ってちょっと!)
くれぐれも、臨月には近くにいてあげましょう。一番不安に思ってるのは奥さんです。
家族が増えることの喜びと大変さ、妻の偉大さ有難さを知ることができた。
これはそのままですね。
妻には長男の出産後から専業でやってもらっていたので、すっかり家のことは甘えていたのです。日ごろからやっていないほど、家事の大変さを実感します。ありがたさを自覚できれば、日ごろから「ありがとう」が言えるようになります。本当にありがとう。
普段から家事、してますか?
家庭によって、マイルールがあるんじゃないでしょうか。スポンジのストック場所から柔軟剤の使い分け(うちは臭いんで使いません)、洗濯物のたたみ方、乾いた食器の戻す場所まで。男のみなさん。そのちっぽけな-意地はさっさとごみ袋に詰めて、早めに聞いておきましょう。
夜泣きにふたりで立ち向かえる!
個人的に、これはとても大きな要因でした。これがメインといっても過言ではないといっても良いほどには。こどもの気質によってはほとんど泣かないこともあるでしょうし、一概には言えないかもしれませんが。間違いなく睡眠不足は訪れるものだし、それを身体を休めなきゃいけない奥さんにだけ押し付けるのはいささか無責任です。この時期は、まちがいなくストレスにまみれます。この時期の行動次第で、夫婦間の関係性が決まります。良い関係でいられるように努めましょう。
うちは兄弟そろってよく泣きました。次男は10か月にしてまだ、夜間に3-4度泣きます。夜中にトイレに起きて扉の音で泣かせた日には…睡眠不足の妻には本当に申し訳なく思います。
育休を取らないと…?
長男のときは育休取得しませんでした。生まれて数日は休みましたが、ほにゃほにゃで一番大変な時期には仕事に復帰していたのです。なんて無責任な。
家にいないと大変さは目に見えにくいものですが、夜泣きは例外なくやってきます。仕事に行く側からすると、「あした早いのに…」とか考えながらモヤモヤしてしまいます。でも自分がいるのに面倒見ないのも悪いよな、なんて考えながら抱っこしていると…子どもは察知するんですよね。いよいよ泣き止みません。当時、妻からは「明日仕事なのに任せて申し訳ないけどしんどいから寝させて」のようなことを言われました。体の負担に心の負担までかけていたんでしょうね。責任感が強いタイプは一人で抱え込みがちです。休みたい気持ちと任せたらいけないという気持ちを持っているんじゃないでしょうか。もちろん、母乳とミルクでも手間がかわります。寝付くまでにかかる時間も個人差があるでしょう。夫婦でよく話し合いましょう。
育休をとった次男のときは、安心して夜間でも面倒を見ることができています。0時に起きて3時頃まで面倒を見ることになっても、「あした仕事だから…」と焦ることはありません。
心の余裕、とても大事です。痛感しました。
ここが大変だった!
- 育児休業給付金は3か月遅れ!
- 自分の時間がないよ!
育児休業給付金は2か月遅れ!
女性の育休と決定的に違う点。それは、「収入面」です。旦那が働いて奥さんだけ育休であれば、片方の収入は恐らく確保されます。奥さんが産休で給付金が出ている状況であれば、さらに余裕のあることでしょう。
うちの金銭事情は…
我が家は、長男の出産後から専業主婦をしてもらっていました。すると、私が育休に入ることで、「無給期間」が発生しました。サラリーしてれば、給料は2か月程度は振り込まれるでしょう。社会保険料が免除されて、とか調べるとちょっと得した気がするかもしれません。
実際に貰えるお金も、毎月の手取り収入から2万減ったくらいが目安になります。総額の67%になりますが、一度計算してみては?
我が家は3月下旬から育休期間、初支給は7月頭でした。ちょうどコロナ禍で、ハローワークが忙しかったのかもしれません。期間でいえば1か月、しかし給付の振り込みは月初めなので、月末の支払を考えると2か月無給だったような実感でした。備えが大事です。とはいえ、育休を取る世帯は若い方が多いことでしょう。2か月無給を生きていける力がありますか?我が家は助けてもらってどうにかなりましたが…67%→50%なんかもけっこうキツいです。
ネットを見ていると、金銭面を理由に育休をあきらめるケースも多々あるように見受けられます。「絵に描いた餅」なんてのも、あながち間違っていないかも。うちは給料も少ないし、本当に運がよかったと思っています。
とはいえ、制度的には世界的にもかなり良いものだそうですよ。
自分の時間がないよ!
育休に限らないですね。
子供ができると一人の時間は難しくなります。すぐに自分の嫌な部分が見えてきます。試練の時と思って頑張りましょう。「男はこどもができたら大人になる」なんて言葉をどこかで聞いたことがあります。もちろん、その前から素敵な方もいますが。
子どもがいる人といない人で、なんか雰囲気が違いませんか?
さいごに
長くなりましたが、育休取得を考えている場合、まずは奥様とよく話し合いましょう。
・上司から理解のある環境か?
・有休はどのくらい残っているか?
・金銭面はどうか?
・親族の手を借りることができるのか?
・どのくらい家事ができるか?
・奥様から何をどのくらい求められているのか?
妊娠すると、イライラする機会も増えて夫婦仲が悪くなる傾向にあるようです。新しい命を宿すということは、男の身からは想像もつかないほどのストレスがあることでしょう。小さなことでも積極的に夫婦で話し合い、解決していきましょう。缶切りの場所がわからないなんて定番は避けたいですね。
ありがとうございました。
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