2歳の子どもがキーキー声をあげる
子どもがキー!とかキャー!みたいな、甲高い声をあげることがあります。我が家の長男にも、その時期がありました。もう4歳になりますが、久しぶりに聞く機会がありまして。個人的な懐かしさとともに振り返ります。
結論 自分の思いをうまく伝えられないから
相手は生まれてたかだか数年の子どもです。この時期って、ちょうどイヤイヤ期と呼ばれる時期ですよね。子どもに主張したいことが増えてはいるのですが、なにせ感情をうまく表現することができません。発散できないモヤモヤを叫び声として発しているようです。
親からすると、どうしてもイライラしがちな時期。思ってることを言いなさい!と子どもに強要するのも酷な話。語彙も少なければ、自分がどんな状態かもわかっていないかもわかっていない可能性もあります。当の本人も、「思ってることが伝わらない!」と嘆いているかも。うまく言えずに伝わらず、挙句怒った親に詰められて、キー!とかキャー!に至るように見えます。
とはいえ、キーキー声を何度も聞いてるとイライラしてくるんですよね。わかります。私も癖になってんじゃないか?とか本気で考えてました。まずは落ち着いてください。1年も続くわけじゃありません。いつか終わりがきますから。
わが家の場合…
2歳のとき
そろそろ公園から帰るよ、という時に上手く切り替えしてあげられずに「キャー!」。
「あと30分で帰るからね」「あと10分だよ」と伝えていてもダメでした。
子ども側が「まだ遊びたい!」という自分の気持ちを上手くコトバで訴えることができずにモヤモヤ。待つ側の自分もイライラ。まさに、悪循環でした。
4歳のとき
チャレンジのエデュトイでかるた遊びをしていた時のこと。基本接待プレイ優しく遊ぶのですが、親側も体裁的に数枚は取らなきゃいけません。全体の4分の1未満くらいの数なんですが、取れない回数が重なって来た時にキャー!が出てきました。きっと悔しかったんでしょうね。その時に、感情の名前を教えてあげられたら良かったな、と思います。
なんで?
子どもが甲高い声をあげるとき、どんな表情をしていますか?少なくとも目は笑ってないし、なんなら切羽詰まったような顔をしてるんじゃないでしょうか。帰ろって言われたけど、もっと遊びたい!まだ片付けたくない!自分の好きな方に歩きたい!…その時の状況にあわせたら、色々な理由が考えられると思います。ニヤニヤしてるのなら、声を上げるのが楽しくてしているかも。周りの様子を伺うような素振りがあるのなら、それは試し行動の可能性があるかもしれません。お子さんの様子に合わせて、見極めてください。
具体的に、どうする?
まずは、自分が冷静なうちに対処しましょう。苛ついてしまうと、思考が歪んでしまいます。子どもの様子を見て、前後の状況をから子どもの要求を推測します。ひとつずつ確認し、「こういうことかな?」と言語化してあげましょう。子どもは、たくさん学習しています。
提案:わかりやすい目印を
ステージによって、取る対応が変わるとおもいます。参考まで。
3歳のときでした。
公園の時計が12になったら帰ろうね、と遊ぶ前に同じものを見て確認することにしました。11時とかだと、針が2本あるんで分かりにくいかなぁと考えての12時でした。数字は分かっていた息子、これは効果ありでした。なんなら30分前くらいには帰る時間を意識できていた様子がありました。もしかすると、時計が動いていることに関心を持った事がうまくいった要因の一つかもしれません。ダイソーで時計のコーナーを見て欲しがったので、電池を入れずに渡すと遊んでおりました。関心のある時に、その力を伸ばせると良いですね。
タイムタイマーがあれば、それでもいいかもしれません。視覚的にわかる基準があって、だんだんと残り時間が減っていくという認識が必要かと思っています。お試しあれ。
一回でできるものではありません
魔法のように一度でうまくいくことはありません。
・親がとった同じ行動に対し、同じ結果を見せて統一する。(お菓子売り場で駄々こねられて、一度でも買ったらアウトなやつ。こうすれば上手くいくのか、と学習するでしょうし、通らなければ激しくなっていくでしょう。今日はなぜ買うのか?きちんと説明してあげると親切かもしれません)
・パパの時、ママの時での結果を統一する。(その当時の我が家では、公園はパパの役目でした。完全に分けてしまうのもありだと思います)
とにかく、一度落ち着きましょう
どこがネックになっているのか?子どもの様子を見て、分かりやすくしてあげてください。互いに良い関係が続くほうが、安心できると思いませんか?
今のうちからできなければ、大人になっても困る!
…ということはありません。
まだ生まれて数年です。どんどん吸収して、大きくなります。困っているときは、発達していくということが見えない状態だと思います。でも、歩き始めたばかりの子に階段登れと言っても酷ですよね。階段には踊り場があって、上の階まで一息に上がるものではありません。気を長く持って付き合って行く必要があると思いませんか?
第三者の意見が聞けるなら、是非活用しましょう。イライラしてるときは、かなり視界が狭窄しています。が、本人はその事には全く気付けません。自分の配偶者にそんな様子があれば、まずは悩みを聞いてあげてください。
まとめ
1.その時の状況や様子から、子どもの欲求を見極める。
・何かに困っていないか?
・そこに葛藤があるか?
・要求があるのか?
2.見通しを持たせる
・時計の針が12になったらお昼ごはんね。
・あと1回すべり台したら帰ろうね。
・ごはんを食べたらオヤツね。
3.できたら褒める
・これでもかって位褒める。(褒めるのって、意外と難しいんです。あんまり褒める経験ってないと思いません?)
結び
まずは、お互いに成功体験を積みましょう。怒ってばかりだと、互いに嫌な思いしか残りません。誰だって、イライラするものです。そこに嫌悪感を持たないように。
親と子との関係性から起こる問題もあります。一人の個人同士として、良い関係を築きたいものですね。
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